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皆さんこんにちは!
株式会社真栄田組です。
~建物の変化とともに~
建物の中には、私たちの目には見えにくい多くの設備があります。
水道管。
排水管。
電線。
空調配管。
ガス管。
通信ケーブル。
これらは壁、床、天井などを通りながら建物全体へ張り巡らされています。
そして設備には寿命があります。
建物自体はまだ使用できても、
「配管だけ交換したい」
「空調設備を新しくしたい」
「厨房を移動したい」
ということが起こります。
そのとき必要になるのが、既存コンクリートやモルタルを部分的に撤去する斫り工事です🔨
つまり斫り工事は、建物の「設備更新」を支える重要な専門工事でもあります。
目次
例えば飲食店を新しく作るとします。
シンク。
食洗機。
製氷機。
トイレ。
厨房設備。
これらを使用するためには給水・排水配管が必要です。
しかし既存の床に配管スペースがなければ、床を斫って配管ルートを作る場合があります。
コンクリートを必要な深さ・幅だけ斫る。
配管工事を行う。
その後、モルタルなどで床を復旧する。
こうした流れです。
つまり設備工事会社にとって、斫り職人は重要なパートナーなのです🤝
斫り工事では、大きな面積を壊すだけではありません。
数センチ。
数十センチ。
といった小さな範囲を正確に取り除くこともあります。
配管やダクトを通すための開口。
既存設備を撤去するための基礎斫り。
アンカー周辺の撤去。
こうした仕事では、
「指定された範囲だけをきれいに施工する」
ことが重要です。
少し大きく壊しただけでも、復旧工事の量が増えてしまいます。
設備業者からすれば、
「必要なところだけ、正確に斫ってほしい」
というのが本音です。
だからこそ精度の高い斫り職人が求められます。
工場では、生産設備が定期的に入れ替えられます。
新しい機械を設置するために、
古い機械基礎を撤去する。
床を斫って新しい配管を通す。
基礎を一部削る。
ピットを拡張する。
といった工事が発生することがあります。
大型設備の基礎は頑丈なコンクリートで作られていることもあり、撤去には専門的な施工が必要です。
また工場では、
「生産停止期間が限られている」
という大きな特徴があります。
例えば大型連休や休日の数日間だけ工場を止め、その間に設備を更新する。
その場合、
斫りが一日遅れる。
配管が一日遅れる。
設備据付が一日遅れる。
と連鎖し、工場の再稼働に影響してしまいます。
だからこそ、
工期を守れる斫り業者
への需要が高まります⏱️
オフィスビルでも、
空調機更新。
給排水設備更新。
電気設備改修。
トイレ改修。
などの工事があります。
建物が古くなっても、躯体そのものはまだ使えるケースがあります。
その場合、設備だけを新しくすることで建物を長く利用できます。
しかし新しい設備を設置するには、既存の構造や仕上げを一部撤去しなければならないことがあります。
ここでも斫り工事の出番です。
病院、介護施設、商業施設などでは、建物を完全に閉鎖できないことがあります。
利用者がいる中で工事を行う必要があります。
そのため、
作業時間を限定する。
騒音が出る時間を調整する。
粉じん対策を行う。
振動に配慮する。
など、通常の現場以上に周辺環境への配慮が必要です。
例えば、
「午前中は診療しているので午後だけ斫る」
「夜間に施工する」
といった対応が求められることもあります🌙
こうした特殊条件に柔軟に対応できる施工会社は重宝されます。
設備工事では、配管やダクトを通すために円形の穴を開ける「コア抜き」が行われることがあります。
斫り工事会社の中には、
斫り。
コア抜き。
アンカー工事。
ワイヤーソー。
など、コンクリートに関する複数の施工へ対応している会社もあります。
元請会社からすれば、
「コアは別会社」
「斫りは別会社」
と何社も手配するより、一社でまとめて対応できた方が工程管理しやすい場合があります。
そのため、周辺工事まで対応できることが会社の強みになります✨
設備は、建物より短い周期で更新されることがあります。
例えば、
空調設備を高効率型へ交換する。
照明をLEDへ変更する。
トイレをリニューアルする。
厨房設備を更新する。
工場設備を自動化する。
こうした設備投資が行われるたびに、既存設備を撤去したり、新しい配管ルートを作ったりする必要が出てきます。
そのため、
設備更新需要=斫り需要
につながるケースが多くあります。
設備工事のために床を斫る場合、斫り職人の作業後には設備職人が入ります。
そこで、
底面が大きく凸凹している。
必要な幅が確保されていない。
ガラが残っている。
となれば、次工程が困ります。
優れた斫り職人は、
「ここに直径100ミリの配管が入る」
「この後モルタルで復旧する」
と次の工程まで想像します。
だからこそ、
必要な寸法。
深さ。
仕上がり。
を意識して施工します。
単なる「壊し屋」ではなく、
設備施工のための下地を作る職人
という意識が重要です。
設備更新工事では、施工図や墨出し位置に従って斫るケースがあります。
そのため、
図面を見る。
寸法を確認する。
現場の墨を確認する。
不明点を監督へ確認する。
といった力も必要になります。
「言われた場所を叩くだけ」
では、精度の高い工事はできません。
建設現場が高度化するほど、斫り職人にもコミュニケーション能力や図面理解力が求められます。
建物の用途は、時代とともに変わります。
事務所が飲食店になる。
倉庫が工場になる。
古いホテルがリニューアルされる。
住宅が二世帯住宅になる。
こうした変化を実現するためには、既存の状態を一部変える必要があります。
全部壊して作り直すのではなく、
必要な部分だけ斫り。
新しい設備を入れ。
また建物を使う。
この繰り返しです。
だからこそ斫り工事は、
建物の変化を可能にする仕事
ともいえるでしょう🔨🏢
設備が進化すれば、設備更新工事も続きます。
建物の用途が変われば、改修工事も続きます。
そして、そのたびにコンクリートやモルタルを正確に取り除く仕事が生まれます。
斫り工事業は、見えないところで建物のアップデートを支える重要な専門業種なのです🔧🔨✨
皆さんこんにちは!
株式会社真栄田組です。
~インフラ補修~
建設現場で「斫り(はつり)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
斫り工事とは、コンクリートやモルタル、ブロック、タイルなどを削る・壊す・取り除く工事のことです。電動ピックやブレーカー、ハンマードリルなどの工具を使用し、必要な部分だけを取り除いて次の施工につなげていきます🔨
建物を丸ごと壊す「解体工事」と似ているように見えますが、斫り工事には大きな特徴があります。
それは、
「壊してはいけない部分を残しながら、必要なところだけを壊す」
ということです。
この「選択して壊す技術」が、これからの建設業でますます重要になっています。
なぜなら、日本では新築だけでなく、今ある建物を改修しながら長く使う工事が増えているからです。
今回は、リフォームや改修工事という視点から、斫り工事業にどのような需要があるのかを考えてみましょう😊
住宅、マンション、ビル、店舗、工場など、建物は完成して終わりではありません。
長年使用していると、
床が傷む。
壁が劣化する。
設備が古くなる。
配管を交換したい。
間取りを変更したい。
といった問題が出てきます。
そのたびに建物をすべて解体して建て替えるのは、費用も時間も大きくなります。
そこで現在では、既存建物を活かしながら必要な部分だけを改修する工事が数多く行われています。
例えば古い店舗を新しい飲食店へ変更する場合。
厨房機器を設置する。
排水管を新しくする。
床の高さを変える。
壁を撤去する。
入口を広げる。
こうした施工の前段階で、コンクリートやモルタルを部分的に取り除く必要があります。
ここで活躍するのが斫り職人です👷♂️
斫り工事は、見た目だけならハンマーでコンクリートを叩いて壊しているように見えるかもしれません。
しかし、実際には非常に繊細な判断が必要です。
例えば床を斫る場合、
どこまで斫ってよいのか。
下に配管はないか。
鉄筋を傷つけてはいけないのか。
床厚は何ミリあるのか。
周囲の仕上げを残すのか。
などを確認しなければなりません。
必要以上に壊してしまえば、補修範囲が広がります。
反対に、斫りが足りなければ次工程の職人が施工できません。
つまり斫り工事では、
「壊す量をコントロールする技術」
が重要なのです🔧
経験豊富な職人は、工具から伝わる振動や音、コンクリートの状態などを確認しながら作業します。
「ここから硬さが変わった」
「この下に何かありそうだ」
という感覚も、長年の経験によって培われます。
マンションのリフォームでも斫り工事は重要です。
例えば、
浴室の交換。
キッチンの移設。
床の段差解消。
トイレ位置の変更。
排水設備の更新。
などを行う場合、床や壁の一部を斫る必要が出ることがあります。
特に設備配管を通すためには、既存のコンクリートやモルタルを撤去してスペースを確保しなければならない場合があります。
ただしマンションでは、周囲に住民が生活しています。
そこで斫り工事には、
騒音。
振動。
粉じん。
作業時間。
共用部の養生。
といった配慮も必要です。
住宅密集地や集合住宅での施工経験が豊富な会社ほど、元請会社から重宝されます🤝
飲食店、物販店、美容室、クリニックなどの店舗改装も、斫り工事の重要な需要分野です。
店舗工事では、
「〇月〇日にオープンする」
という明確な期限が決まっていることが多くあります。
そのため、一つの工程が遅れれば、後工程すべてに影響します。
解体。
斫り。
配管。
電気。
内装。
設備設置。
仕上げ。
こうした工程の中で、斫り工事は比較的早い段階に行われます。
つまり斫り工事が予定通り終わらなければ、設備業者や内装業者が施工を始められない場合があります。
ここで求められるのは、
「丁寧に施工すること」
だけではありません。
「決められた工期の中で確実に終わらせること」
も大切です⏱️
だからこそ、施工スピードと品質を両立できる斫り業者への需要があります。
店舗や事務所を退去する際には、借りたときの状態へ戻す「原状回復工事」が行われることがあります。
例えば入居時に施工した、
床。
間仕切り。
カウンター。
厨房設備。
土間。
基礎。
などを撤去する場合です。
このときも、建物全体を壊すわけではありません。
次のテナントが使用する躯体や設備は残しながら、不要な部分だけを撤去します。
つまり部分解体や斫り工事の技術が必要です。
特にテナントビルでは、
「共用部分を傷つけない」
「躯体を傷めない」
「周辺店舗へ迷惑をかけない」
といった施工管理も重要になります。
改修工事では、内装解体と斫り工事がセットになるケースも多くあります。
石膏ボードや軽量鉄骨下地、木材などは内装解体で撤去します。
一方、
コンクリート。
モルタル。
ブロック。
タイル。
基礎。
など硬い構造物を撤去する場面になると、斫り作業が必要です。
そのため内装解体会社、総合解体会社、リフォーム会社などから、
「斫りだけお願いしたい」
という依頼が発生します。
専門性の高い斫り会社ほど、こうした協力業者として継続的に呼ばれる可能性があります。
斫り工事は建物内部だけではありません。
例えば、
古い駐車場の土間を壊す。
ブロック塀を撤去する。
古い階段を取り除く。
門柱を撤去する。
基礎を削る。
こうした外構リフォームでも斫り工事が使われます。
近年では、住宅の駐車スペースを増やしたいという要望もあります。
庭や塀の一部を撤去して、新しく駐車場を作る。
その際、既存コンクリートやブロックの撤去が必要になることがあります🚗
つまり斫り工事は、建築工事だけでなく外構工事とも深く関わっています。
建物は時間とともに古くなります。
しかし、
「古くなったから全部壊す」
とは限りません。
むしろ、
使える部分は残す。
悪い部分だけ直す。
設備だけ新しくする。
用途を変更する。
という考え方が広がっています。
そのため、これからの建設業では、
「作る技術」と同じくらい「上手に壊す技術」
が重要になります。
斫り工事は、その代表的な仕事です。
斫り工事が最終仕上げとして残ることは、ほとんどありません。
斫った後には、
左官職人。
設備職人。
防水職人。
塗装職人。
電気工事士。
大工。
など、さまざまな職種が入ります。
だからこそ、
「自分たちが壊せればいい」
ではなく、
「次の職人が施工しやすい状態にする」
ことが重要です。
必要な深さまで斫る。
ラインをきれいに出す。
不要なガラを撤去する。
周囲を清掃する。
こうした部分まで丁寧に施工できる業者は、現場全体から信頼されます✨
建物が存在する限り、改修工事はなくなりません。
古い建物を再利用する。
店舗を入れ替える。
設備を更新する。
住宅をリフォームする。
そのたびに「必要なところだけを壊す」仕事が生まれます。
だからこそ斫り工事は、新築件数だけに左右される仕事ではありません。
むしろ既存建築物を活かす時代ほど、その技術は必要になります。
斫り工事業とは、単純にコンクリートを壊す仕事ではありません。
残すものを見極め、次の工事が始められる状態を作る仕事。
その専門性があるからこそ、リフォーム・改修・原状回復・店舗工事など、幅広い現場で需要が生まれています🔨🏢✨
私たちの生活を支えている道路、橋、トンネル、公共施設。
これらは完成した瞬間から、雨、風、車両の振動、気温変化など、さまざまな影響を受け続けます。
コンクリート構造物は非常に丈夫ですが、永久に劣化しないわけではありません。
年月が経つと、
ひび割れ。
浮き。
剥離。
鉄筋の錆。
表面劣化。
などが発生する場合があります。
そこで必要になるのが補修工事です。
そして補修するためには、劣化しているコンクリートを一度取り除かなければならないことがあります。
ここで大きな役割を果たすのが斫り工事です🔨
斫り職人は、インフラを新しく作るためだけではなく、
今ある構造物を安全に使い続けるため
にも欠かせない存在なのです。
例えばコンクリート表面の一部が劣化しているとします。
そのまま上から補修材を塗っても、内部の弱い部分が残っていれば十分な補修にならない場合があります。
そこで、健全なコンクリートが現れるまで劣化部分を斫ります。
鉄筋が露出している場合には、その周囲まで適切にコンクリートを除去することもあります。
その後、
鉄筋の処理。
防錆。
断面修復。
表面仕上げ。
などの工程へ進みます。
つまり斫り工事は補修工事のスタートラインです。
もし斫りが不十分なら、その後に施工する材料が本来の性能を発揮しにくくなることがあります。
だからこそ、
「どこまで除去するか」
という判断が重要になります🔧
橋梁は日々、多くの車両が通行します。
交通荷重。
振動。
雨。
風。
塩分。
温度変化。
さまざまな環境にさらされています。
そのため定期的な点検と補修が欠かせません。
橋の床版、橋脚、桁周辺など、コンクリート構造物を補修する際には、劣化部を斫る作業が必要になることがあります。
しかし橋梁現場では、一般建築とは違った難しさがあります。
高所。
道路上。
河川上。
交通規制中。
限られた作業時間。
こうした条件の中で施工する必要があります。
特に交通規制を伴う現場では、
「今日はここまで」
という作業時間が明確に決められることがあります。
限られた時間内で、安全に、計画された範囲を斫る。
そのためには高い施工力と段取り力が必要です⏱️
トンネル内部でも、コンクリート表面の浮きや劣化部分を補修するために斫り工事が行われることがあります。
トンネル施工では、
照明条件。
換気。
粉じん。
作業スペース。
交通規制。
などにも配慮しなければなりません。
電動工具を使用してコンクリートを斫れば、粉じんや細かな破片が発生します。
そのため防じん対策、保護具、周辺養生など、安全管理が非常に重要です😷
また、頭上のコンクリートを斫る作業では、落下物への対策も欠かせません。
斫り職人自身の技術だけでなく、現場全体で安全に作業するためのルールを守れることが求められます。
学校。
庁舎。
体育館。
公営住宅。
浄水施設。
さまざまな公共施設も、定期的な修繕が必要です。
例えば外壁に浮きや剥離が発生している場合。
劣化部を除去し、新しい補修材で修復することがあります。
この除去工程で斫り工事が必要です。
公共施設は多くの人が利用する場所です。
そのため、
「まだ使えるからそのまま」
ではなく、事故が起きる前に計画的に補修することが重要になります。
つまり社会全体が安全なインフラ維持を重視するほど、斫り工事業の役割も大きくなります。
斫り工事だけを見ると、
「古いコンクリートを壊している」
ように見えます。
しかし、その目的は壊すことではありません。
劣化した部分だけを取り除き、新しい補修を行うことで構造物を長く使える状態にする。
つまり、
壊すことで守る
仕事なのです🔨➡️🏗️
これは斫り工事の非常に重要な価値です。
コンクリートの表面が一見きれいに見えても、内部で浮きが発生している場合があります。
点検や打診などによって劣化箇所が確認されると、必要な範囲を除去します。
このとき、
劣化しているところ。
健全なところ。
境界部分。
を慎重に見極めます。
必要以上に健全なコンクリートまで壊せば、補修量も増えてしまいます。
そのため斫り職人には、
「壊す力」
だけでなく、
止める判断
も求められるのです。
コンクリート除去には、電動工具による斫り以外にもさまざまな工法があります。
例えば高圧水を利用してコンクリートを除去するウォータージェット工法などです。
現場条件や施工範囲、周辺環境によって、最適な方法は変わります。
すべてを同じやり方で施工するのではなく、
小規模な部分補修。
鉄筋周辺。
広範囲。
騒音制限。
振動制限。
などを考えながら工法を選択することが重要です。
斫り工事業者にとっても、さまざまな工法や現場条件を理解していることが強みになります💡
地震、豪雨、台風などでコンクリート構造物が損傷した場合にも、補修が必要になります。
損傷部分を確認し、危険な箇所を取り除く。
その後、補修・補強工事へ進む。
この過程で斫り作業が必要になる場合があります。
災害復旧では、通常の工事よりも緊急性が高いケースがあります。
そのため、
迅速な対応。
安全確認。
他業種との連携。
施工範囲の正確な把握。
が重要です。
斫り工事では、必ずコンクリート片などの廃材が発生します。
これを現場では「ガラ」と呼ぶことがあります。
斫り作業だけ早くても、
ガラが通路に積み上がっている。
搬出できない。
次工程が入れない。
という状態では、工事全体が進みません。
そのため、
斫る。
集める。
搬出する。
清掃する。
までをスムーズに行うことが重要です。
特にインフラ工事では作業スペースが限られている場合があるため、ガラ処理も含めた段取りが施工効率に直結します。
道路や橋、公共施設は、私たちの生活を支える大切な資産です。
一度作れば永久に使えるわけではありません。
定期的に点検し、必要な部分を修繕しながら使い続ける必要があります。
そのたびに、
劣化部分を取り除く。
補修できる状態を作る。
という作業が必要になります。
これは斫り工事業にとって長期的な需要です。
補修工事では、斫り後に多くの職人が入ります。
鉄筋補修。
左官。
防水。
塗装。
断面修復。
しかし最初に劣化部分を適切に取り除かなければ、次工程を始められません。
だからこそ斫り工事は、
インフラメンテナンスの第一工程
ともいえる仕事です。
普段、完成した橋や道路を見ても、斫り工事の跡を見ることはありません。
しかし、その安全を守る裏側では、多くの職人がコンクリートと向き合っています。
古いものをただ壊すのではなく、必要なところだけを取り除き、新しい補修へつなげる。
この技術こそ、これからの社会インフラを長く使うために欠かせないものです🔨🌉✨
皆さんこんにちは!
株式会社真栄田組です。
~建て替えだけじゃない~
建設現場で「斫り(はつり)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
斫り工事とは、コンクリートやモルタル、ブロック、タイルなどを削る・壊す・取り除く工事のことです。電動ピックやブレーカー、ハンマードリルなどの工具を使用し、必要な部分だけを取り除いて次の施工につなげていきます🔨
建物を丸ごと壊す「解体工事」と似ているように見えますが、斫り工事には大きな特徴があります。
それは、
「壊してはいけない部分を残しながら、必要なところだけを壊す」
ということです。
この「選択して壊す技術」が、これからの建設業でますます重要になっています。
なぜなら、日本では新築だけでなく、今ある建物を改修しながら長く使う工事が増えているからです。
今回は、リフォームや改修工事という視点から、斫り工事業にどのような需要があるのかを考えてみましょう😊
目次
住宅、マンション、ビル、店舗、工場など、建物は完成して終わりではありません。
長年使用していると、
床が傷む。
壁が劣化する。
設備が古くなる。
配管を交換したい。
間取りを変更したい。
といった問題が出てきます。
そのたびに建物をすべて解体して建て替えるのは、費用も時間も大きくなります。
そこで現在では、既存建物を活かしながら必要な部分だけを改修する工事が数多く行われています。
例えば古い店舗を新しい飲食店へ変更する場合。
厨房機器を設置する。
排水管を新しくする。
床の高さを変える。
壁を撤去する。
入口を広げる。
こうした施工の前段階で、コンクリートやモルタルを部分的に取り除く必要があります。
ここで活躍するのが斫り職人です👷♂️
斫り工事は、見た目だけならハンマーでコンクリートを叩いて壊しているように見えるかもしれません。
しかし、実際には非常に繊細な判断が必要です。
例えば床を斫る場合、
どこまで斫ってよいのか。
下に配管はないか。
鉄筋を傷つけてはいけないのか。
床厚は何ミリあるのか。
周囲の仕上げを残すのか。
などを確認しなければなりません。
必要以上に壊してしまえば、補修範囲が広がります。
反対に、斫りが足りなければ次工程の職人が施工できません。
つまり斫り工事では、
「壊す量をコントロールする技術」
が重要なのです🔧
経験豊富な職人は、工具から伝わる振動や音、コンクリートの状態などを確認しながら作業します。
「ここから硬さが変わった」
「この下に何かありそうだ」
という感覚も、長年の経験によって培われます。
マンションのリフォームでも斫り工事は重要です。
例えば、
浴室の交換。
キッチンの移設。
床の段差解消。
トイレ位置の変更。
排水設備の更新。
などを行う場合、床や壁の一部を斫る必要が出ることがあります。
特に設備配管を通すためには、既存のコンクリートやモルタルを撤去してスペースを確保しなければならない場合があります。
ただしマンションでは、周囲に住民が生活しています。
そこで斫り工事には、
騒音。
振動。
粉じん。
作業時間。
共用部の養生。
といった配慮も必要です。
住宅密集地や集合住宅での施工経験が豊富な会社ほど、元請会社から重宝されます🤝
飲食店、物販店、美容室、クリニックなどの店舗改装も、斫り工事の重要な需要分野です。
店舗工事では、
「〇月〇日にオープンする」
という明確な期限が決まっていることが多くあります。
そのため、一つの工程が遅れれば、後工程すべてに影響します。
解体。
斫り。
配管。
電気。
内装。
設備設置。
仕上げ。
こうした工程の中で、斫り工事は比較的早い段階に行われます。
つまり斫り工事が予定通り終わらなければ、設備業者や内装業者が施工を始められない場合があります。
ここで求められるのは、
「丁寧に施工すること」
だけではありません。
「決められた工期の中で確実に終わらせること」
も大切です⏱️
だからこそ、施工スピードと品質を両立できる斫り業者への需要があります。
店舗や事務所を退去する際には、借りたときの状態へ戻す「原状回復工事」が行われることがあります。
例えば入居時に施工した、
床。
間仕切り。
カウンター。
厨房設備。
土間。
基礎。
などを撤去する場合です。
このときも、建物全体を壊すわけではありません。
次のテナントが使用する躯体や設備は残しながら、不要な部分だけを撤去します。
つまり部分解体や斫り工事の技術が必要です。
特にテナントビルでは、
「共用部分を傷つけない」
「躯体を傷めない」
「周辺店舗へ迷惑をかけない」
といった施工管理も重要になります。
改修工事では、内装解体と斫り工事がセットになるケースも多くあります。
石膏ボードや軽量鉄骨下地、木材などは内装解体で撤去します。
一方、
コンクリート。
モルタル。
ブロック。
タイル。
基礎。
など硬い構造物を撤去する場面になると、斫り作業が必要です。
そのため内装解体会社、総合解体会社、リフォーム会社などから、
「斫りだけお願いしたい」
という依頼が発生します。
専門性の高い斫り会社ほど、こうした協力業者として継続的に呼ばれる可能性があります。
斫り工事は建物内部だけではありません。
例えば、
古い駐車場の土間を壊す。
ブロック塀を撤去する。
古い階段を取り除く。
門柱を撤去する。
基礎を削る。
こうした外構リフォームでも斫り工事が使われます。
近年では、住宅の駐車スペースを増やしたいという要望もあります。
庭や塀の一部を撤去して、新しく駐車場を作る。
その際、既存コンクリートやブロックの撤去が必要になることがあります🚗
つまり斫り工事は、建築工事だけでなく外構工事とも深く関わっています。
建物は時間とともに古くなります。
しかし、
「古くなったから全部壊す」
とは限りません。
むしろ、
使える部分は残す。
悪い部分だけ直す。
設備だけ新しくする。
用途を変更する。
という考え方が広がっています。
そのため、これからの建設業では、
「作る技術」と同じくらい「上手に壊す技術」
が重要になります。
斫り工事は、その代表的な仕事です。
斫り工事が最終仕上げとして残ることは、ほとんどありません。
斫った後には、
左官職人。
設備職人。
防水職人。
塗装職人。
電気工事士。
大工。
など、さまざまな職種が入ります。
だからこそ、
「自分たちが壊せればいい」
ではなく、
「次の職人が施工しやすい状態にする」
ことが重要です。
必要な深さまで斫る。
ラインをきれいに出す。
不要なガラを撤去する。
周囲を清掃する。
こうした部分まで丁寧に施工できる業者は、現場全体から信頼されます✨
建物が存在する限り、改修工事はなくなりません。
古い建物を再利用する。
店舗を入れ替える。
設備を更新する。
住宅をリフォームする。
そのたびに「必要なところだけを壊す」仕事が生まれます。
だからこそ斫り工事は、新築件数だけに左右される仕事ではありません。
むしろ既存建築物を活かす時代ほど、その技術は必要になります。
斫り工事業とは、単純にコンクリートを壊す仕事ではありません。
残すものを見極め、次の工事が始められる状態を作る仕事。
その専門性があるからこそ、リフォーム・改修・原状回復・店舗工事など、幅広い現場で需要が生まれています🔨🏢✨
皆さんこんにちは!
株式会社真栄田組です。
~安全・粉じん・騒音対策~
斫り工事では、強い打撃を加えてコンクリートやモルタルを削るため、粉じん、騒音、振動、飛散物などが発生します。
工具の取り扱いを誤れば、作業者がけがをするだけでなく、周辺の人や建物、設備へ影響を与える可能性があります。
そのため、斫り工事の技術には、コンクリートを正確に削る能力だけでなく、安全で周囲への負担が少ない施工環境をつくる能力も含まれます
特に、住宅、病院、学校、店舗、オフィスなど、建物を使用しながら改修する現場では、利用者への配慮が欠かせません。
作業そのものが正確でも、粉じんが建物内へ広がったり、騒音によって業務へ大きな影響を与えたりすれば、良い施工とはいえません。
今回は、斫り工事で重要となる安全管理、粉じん、騒音、振動への対策についてご紹介します。
目次
安全な斫り工事は、工具を動かす前から始まっています。
作業場所、周辺設備、埋設物、足元、高さ、換気状況、搬出経路などを確認し、どのような危険があるかを整理します
例えば、床を斫る場所の近くに開口部があれば、作業者や工具が落下する危険があります。
壁の反対側に人がいる可能性があれば、貫通や飛散物に注意しなければなりません。
天井や高い位置を斫る場合には、コンクリート片が落下する範囲を予測します。
電線や配管がある場合は、感電、漏水、ガス漏れなどの重大な事故につながる可能性があります。
作業前に危険箇所を共有し、立入禁止範囲や作業手順を決めることが重要です。
斫り作業では、コンクリート片や粉じんから体を守るため、適切な保護具を使用します。
ヘルメット、安全靴、保護メガネ、防じんマスク、手袋、耳栓などが代表的です
コンクリート片は、工具を当てた方向だけでなく、予想外の方向へ飛ぶことがあります。
目へ入れば重大なけがにつながるため、保護メガネや顔全体を覆う保護具を使用します。
粉じんは非常に細かく、通常の簡易的なマスクでは十分に防げない場合があります。
作業内容や粉じん量に合った防じんマスクを選び、顔へ正しく密着させます。
ひげや装着方法によって隙間ができると、十分な効果が得られないことがあります。
保護具は身につけるだけでなく、正しく使用し、劣化や破損がないか確認することが大切です。
コンクリートを斫ると、大量の粉じんが発生します️
粉じんが広がると、作業者の視界が悪くなり、呼吸器への負担も大きくなります。また、周辺の機械、家具、商品などへ付着し、清掃に多くの時間がかかります。
粉じん対策では、発生してから部屋全体を換気するだけでなく、工具の近くで吸い取ることが効果的です。
集じん機を工具や作業箇所の近くへ配置し、粉じんが広がる前に回収します。
作業内容によっては、水を使用して粉じんを抑える方法もあります。
ただし、水を使うと、電動工具や電気設備への影響、汚水の処理、床の滑りなど新たな危険が生じます。
現場の状況に合った方法を選ぶ必要があります。
建物を使用しながら斫り工事を行う場合は、作業場所をシートなどで区切り、粉じんが他の場所へ漏れないようにします。
出入口には隙間が生じやすいため、作業者が出入りできる方法を確保しながら、できるだけ密閉します。
空調設備が動いていると、粉じんがダクトや気流を通じて建物全体へ広がる可能性があります。
必要に応じて、換気や空調の運転状況を設備担当者と確認します。
作業区画内の空気を集じん機で処理し、外部へ粉じんが漏れにくい環境をつくることも重要です
養生は、作業開始前に丁寧に行うほど、終了後の清掃や苦情の発生を減らせます。
短時間の作業だからと省略せず、周囲の用途に合わせた対策を行います。
斫り工事では、工具の打撃音が周囲へ響きます。
コンクリート造の建物では、音や振動が壁や床を通じて、離れた場所まで伝わることがあります
騒音を完全になくすことは難しいものの、工具や工法の選択によって影響を抑えられる場合があります。
細かな作業に必要以上に大型のブレーカーを使用せず、施工範囲に合った工具を選びます。
切断工法と組み合わせ、斫る量を減らす方法もあります。
工具の先端が摩耗していると、効率が低下し、同じ場所を長時間打撃することになります。
日頃から工具を点検し、適切な状態を保つことは、作業時間と騒音の削減につながります。
住宅、病院、学校、店舗などでは、作業時間の調整も重要な騒音対策です。
建物の利用者が少ない時間帯や、業務への影響が比較的小さい時間へ作業を集中させます
事前に作業予定を周知し、騒音が発生する時間を明確にします。
いつ終わるか分からない音が続くと、周囲の人は大きなストレスを感じます。
「何時から何時まで斫り作業を行う」と伝えておけば、利用者側も予定を調整しやすくなります。
作業を短時間ずつ何日も続けるより、条件が許せば一定の時間へまとめたほうが影響を抑えられる場合もあります。
施工効率だけでなく、建物利用者の立場から工程を考えることが大切です。
斫り工具の振動は、作業者の手や腕だけでなく、構造物や周辺設備にも伝わります。
振動に弱い精密機器、古い仕上げ材、ガラス製品などが近くにある場合は、事前に確認します。
既存のひび割れやタイルの浮きがある場所では、斫りによる振動で状態が悪化する可能性があります。
施工前に写真を撮り、現在の状態を記録します
作業中に異常な音や新しいひび割れを発見した場合は、いったん作業を止めて確認します。
強い工具を使い続けるのではなく、小型工具へ変更したり、施工範囲を細かく区切ったりして、振動を抑えます。
電動ハンマーやブレーカーは、コンクリートへ強い打撃を与えると同時に、作業者へも反動を伝えます。
無理な姿勢で長時間作業すると、手、腕、肩、腰へ大きな負担がかかります。
工具を体から離した状態で支えると、腕の力だけで操作することになり、疲労が増えます。
足元を安定させ、体全体で工具を支えます。
強く押しつければ早く削れるとは限りません。
工具本来の打撃力を利用し、先端が跳ねない程度に安定させることが重要です。
同じ姿勢や作業を長時間続けず、適切に休憩や作業交代を行います☕
疲労が蓄積すると、工具の制御が難しくなり、事故や削りすぎにつながります。
電動工具のコードやエア工具のホースは、作業場所を横切ることがあります。
整理されていないコードやホースは、つまずきの原因になります。
コンクリート片の下敷きになると、コードの被覆やホースが傷つく可能性もあります。
通路を避けて配置し、必要に応じてカバーなどで保護します。
電動工具を使用する場合は、電源設備や漏電防止についても確認します⚡
濡れた場所での作業や、水を使った粉じん対策を行う場合には、特に慎重な管理が必要です。
工具のスイッチやコードに異常がある場合は、使用を中止します。
応急処置のまま使い続けることは、感電や火災につながる危険があります。
斫ったコンクリート片は、重量があり、角が鋭くなっていることがあります。
床へ放置すると、つまずきや転倒の原因になります。
作業と並行してこまめに回収し、安全な場所へ集めます。
搬出用の容器へ詰めすぎると、持ち上げる際に腰を痛めたり、容器が破損したりする可能性があります。
一度に無理な重量を運ばず、台車や運搬機器を活用します
搬出経路では、建物の床、壁、エレベーターなどを傷つけないように養生します。
粉じんや細かな破片を通路へ落とさないよう、容器を覆うなどの対策も必要です。
斫り作業だけでなく、廃材を安全に搬出するまでが工事です。
作業が終わったら、細かなコンクリート片や粉じんを除去します。
目に見える破片だけでなく、隅や設備の裏側、養生シートの上なども確認します
作業区画の養生を外す際は、付着した粉じんを周囲へまき散らさないように、内側へ包み込むように撤去します。
周辺の設備や仕上げ材に傷がないか、粉じんが漏れていないかを確認します。
作業前の状態と比較し、問題があれば速やかに報告します。
丁寧な清掃と最終確認は、現場全体の信頼につながります。
斫り工事では、コンクリートを削る技術と同じくらい、安全管理や周辺環境への配慮が重要です。
保護具、集じん、養生、工具選び、作業時間の調整、振動対策などを組み合わせることで、作業者と建物利用者の双方を守ることができます。
また、工具やコードの点検、廃材の搬出、作業後の清掃まで丁寧に行うことが、高品質な工事につながります。
安全対策は作業を遅らせるためのものではありません。
事故やトラブルを防ぎ、予定どおりに工事を進めるために必要な技術です。
正確な斫り施工と周囲への細かな配慮を両立することが、信頼される斫り工事業者に求められる力なのです✨
皆さんこんにちは!
株式会社真栄田組です。
~改修・補修工事~
斫り工事は、大きなコンクリートを壊す場面だけで行われるものではありません。
建物の改修や補修では、古い仕上げ材を取り除いたり、傷んだコンクリートを撤去したり、新しい材料が密着しやすい表面をつくったりするために斫り技術が使われます。
タイルの張り替え、防水工事、床の改修、外壁補修、断面修復など、さまざまな工程の前に斫り作業が行われています。
こうした工事では、斫った部分が最終的に見えなくなることも少なくありません。
しかし、見えなくなる下地こそ、仕上がりの耐久性を左右する重要な部分です🧱
古い材料や弱い部分を十分に取り除かず、その上から新しい材料を施工すると、完成直後はきれいでも、時間が経つと浮き、ひび割れ、剥がれが発生する可能性があります。
今回は、改修・補修工事における斫り技術と、下地処理の重要性についてご紹介します。
目次
建物の床や壁には、タイル、モルタル、防水材、塗膜、接着剤など、さまざまな仕上げ材が施工されています。
改修工事では、新しい材料を施工する前に、既存の仕上げ材を撤去することがあります。
タイルを斫る場合、タイルだけを取ればよいケースもあれば、下にある接着モルタルまで撤去する必要があるケースもあります。
残す下地の状態や、新しく施工する材料に合わせて、撤去範囲を判断します。
強い工具で一気に撤去すると、下地のコンクリートまで深く傷つけてしまう可能性があります。
一方で、弱い接着層を残してしまうと、新しいタイルや仕上げ材が安定しません。
工具を当てる角度や打撃力を調整し、不要な層だけをはがす技術が求められます🔨
外壁タイルやモルタルの補修では、表面を軽くたたき、音の違いから内部の浮きを確認することがあります。
健全に密着している部分と、内部に隙間がある部分では、たたいたときの音が異なります。
音だけでなく、表面のひび割れ、膨らみ、変色なども確認しながら、補修範囲を判断します👂
浮いている部分を十分に撤去せず残してしまうと、後から剥落する危険があります。
ただし、必要以上に広い範囲を斫ると、補修量や費用が増えます。
健全な部分と劣化した部分の境界を見極め、適切な範囲だけを撤去することが重要です。
斫り作業を進める中で、当初の想定より浮きが広がっていることが分かる場合もあります。
その際は、勝手に範囲を変更するのではなく、状況を記録し、現場責任者へ報告します。
コンクリートの補修では、ひび割れや剥離が発生している表面だけでなく、その周辺の弱くなった部分も撤去します。
見た目には固そうでも、内部で劣化が進んでいる場合があります。
工具で軽くたたいたときの音や、タガネから伝わる感触を確認しながら、健全な部分まで斫ります。
脆いコンクリートは比較的簡単に崩れますが、健全な部分へ到達すると、工具の反発や音が変化します。
こうした違いを判断するには、経験が必要です🔍
撤去が浅すぎると、弱い部分の上へ補修材を施工することになります。
反対に深く斫りすぎると、構造物へ不要な負担を与え、補修材料も多く必要になります。
必要な範囲を見極めることが、斫り職人の重要な技術です。
新しいモルタルや補修材を施工する際、下地表面が滑らかすぎると、十分に密着しないことがあります。
そこで、表面へ適度な凹凸をつける目荒らし作業を行います。
目荒らしによって、新しい材料が下地へ機械的にかみ合いやすくなります。
ただし、凹凸が大きければ大きいほどよいわけではありません。
深く傷つけすぎると、下地の強度を低下させたり、補修材の厚さが不均一になったりする可能性があります。
施工する材料や工法に適した粗さへ整える必要があります✨
表面全体を均一に処理し、滑らかな部分や脆い部分を残さないことが大切です。
角や端部は工具が入りにくく、処理が不十分になりやすいため、細かな工具を使って丁寧に仕上げます。
コンクリート表面には、施工時に生じた弱い層や、油、ほこり、古い接着剤などが残っていることがあります。
こうしたものが残っていると、新しい材料の接着を妨げます。
表面だけを削ったように見えても、細かな粉じんが付着していると接着不良の原因になります。
斫り作業後は、ブラシ、集じん機、エアなどを使い、粉や破片をしっかり除去します🧹
必要に応じて水洗いを行う場合もありますが、周辺設備や施工材料への影響を確認しなければなりません。
清掃は単なる片づけではなく、下地処理の一部です。
斫り面の品質と清潔さが、その後の仕上げ材の性能を引き出します。
屋上、ベランダ、浴室などの防水改修では、既存の防水層や押さえコンクリートを部分的に撤去することがあります。
排水口周辺や立ち上がり部分は、水漏れの原因になりやすく、複雑な形状をしていることもあります☔
配管や排水設備を傷つけないように、工具の大きさや角度を調整しながら施工します。
防水層の下へ水が回っている場合、想定より広い範囲で下地が傷んでいることがあります。
表面だけを整えても、内部に水分や脆い部分が残れば、新しい防水層へ影響する可能性があります。
斫りによって下地の状態を確認し、防水担当者と情報を共有することが重要です。
また、斫った部分に水がたまらないように、仮の排水や雨養生を考える必要もあります。
店舗、工場、住宅などの改修では、床の段差をなくしたり、設備を設置するために床の一部を低くしたりすることがあります。
床面を一定の深さで均等に斫るには、高い技術が必要です📏
深さがばらつくと、後からモルタルを多く充填する必要があり、仕上げ高さの調整が難しくなります。
基準となる高さを確認し、作業中もこまめに測定します。
最初に大まかに撤去し、最後は小型の工具で細かく調整します。
床には配管や電線が埋設されている可能性があるため、深く斫る場合は事前調査が欠かせません。
また、床全体へ振動が伝わると、周辺のタイルや仕上げ材にひび割れが生じる可能性があります。
範囲を細かく区切り、衝撃を抑えながら施工します。
給排水管や電線管を通すため、壁や床へ溝を設けることがあります。
溝斫りでは、配管が収まる幅と深さを確保しながら、周囲を必要以上に壊さないことが重要です。
先に両側へ切り込みを入れ、その間を斫ることで、直線的できれいな溝をつくりやすくなります。
曲がり部分や配管の接続部分では、必要な作業空間を考えながら形状を調整します🔧
溝が狭すぎると配管を無理に押し込むことになり、広すぎると補修量が増えます。
次工程を担当する設備業者と確認し、配管の外径だけでなく、固定金具や保温材を含めた寸法を考える必要があります。
斫り工事は、単独で完結するのではなく、他職種との連携によって品質が高まります。
斫った部分の角が鋭すぎたり、不規則な形状になったりすると、補修材がうまく充填できない場合があります。
必要に応じて角を整え、脆い部分を除去します。
補修範囲の端部が薄くなると、新しい材料が欠けやすくなることがあります。
そのため、補修材が一定の厚さを確保できるように、端部の形状を整えることが重要です。
見た目だけを平らにするのではなく、材料が施工しやすく、長期間安定する形状を考えます。
このような細かな仕上げは、斫り工事の品質を大きく左右します✨
斫り作業が完了したら、寸法や深さ、下地の状態を確認します。
浮いている部分や粉じんが残っていないか、配管や鉄筋に問題がないかも確認します。
施工前後の写真を撮影し、予定外の劣化や埋設物が見つかった場合は報告します📸
次の工程を担当する職人が、追加の斫りや清掃を行わなくても作業を始められる状態が理想です。
工程全体を考えた丁寧な引き渡しが、工期短縮と品質向上につながります。
改修・補修工事における斫り作業は、新しい仕上げ材や補修材を施工するための重要な下地づくりです。
古い材料を撤去し、劣化部分を見極め、適切な粗さと形状へ整えることで、次の材料が十分な性能を発揮できます。
斫り工事の仕上がりは、完成後には見えなくなることもあります。
しかし、その見えない部分が、タイル、防水、モルタル、補修材などの耐久性を支えています。
建物を長く安全に使い続けるためには、表面の美しさだけでなく、下地を正しく整える斫り技術が欠かせないのです🧱🔨✨
皆さんこんにちは!
株式会社真栄田組です。
~安全に斫る~
鉄筋コンクリート造の建物は、コンクリートと鉄筋を組み合わせることで、強度や耐久性を確保しています。
そのため、鉄筋コンクリートを斫る工事では、表面に見えているコンクリートだけを確認して作業することはできません。
内部には、建物を支える鉄筋、電気配線、給排水管、ガス管、通信線などが埋め込まれている可能性があります。
何も確認せずに強い工具を当てると、鉄筋を傷つけたり、配管を破損させたりする危険があります⚠️
特に既存建物の改修では、図面と実際の施工状況が完全に一致しているとは限りません。過去の工事で配管が追加されている場合や、図面が十分に残されていないケースもあります。
今回は、鉄筋コンクリートを安全かつ正確に斫るための技術についてご紹介します。
目次
コンクリートは圧縮する力に強い一方で、引っ張る力には弱い性質があります。その弱点を補うために、内部へ鉄筋が配置されています。
柱、梁、壁、床などには、それぞれ構造上必要な位置へ鉄筋が入っています。
鉄筋は建物の安全性を支える重要な部材です。斫り工事の都合だけで勝手に切断したり、大きく傷つけたりすることはできません。
表面から鉄筋までのコンクリート部分には、鉄筋を火災や腐食から守る役割もあります。
必要以上に斫り、鉄筋を広く露出させると、鉄筋がさびやすくなったり、構造物の耐久性へ影響したりする可能性があります。
そのため、どこまで撤去する必要があるのかを事前に明確にし、施工後の補修方法まで考えることが大切です🔍
施工前には、構造図、設備図、電気図などを確認します。
構造図では、柱や梁の位置、壁や床の厚さ、鉄筋の配置などを確認します。設備図や電気図では、配管や配線が通っている可能性のある場所を確認します📐
ただし、図面だけを信頼して作業するのは危険です。
建物の施工時に変更が行われていたり、完成後の改修で設備が追加されていたりすることがあります。
現地で分電盤や配管の位置を確認し、壁や床の反対側、上下階の設備状況も調べます。
例えば、壁のこちら側には何も見えなくても、反対側にコンセントや給水設備があれば、内部へ配線や配管が通っている可能性があります。
建物全体を見ながら、隠れているものを想像する力が必要です。
鉄筋や配管の位置を確認するために、専用の探査機器が使われることがあります。
鉄筋探査機や電磁波を利用する機器などによって、コンクリート内部にある鉄筋の位置や深さを確認します。
ただし、探査機器を使えばすべてが完全に分かるわけではありません。
コンクリートの厚さ、鉄筋の重なり、材料の状態などによって、結果を判断しにくいことがあります。機器の表示だけでなく、図面や現地状況と照らし合わせて判断することが重要です📡
探査した位置は現場へ分かりやすく表示し、作業者全員で共有します。
作業中に表示が粉じんや破片で見えなくならないよう、必要に応じて複数の場所へ印をつけます。
斫る場所だけでなく、避けるべき位置を明確にすることが安全につながります。
残す部分と撤去する部分の境界をきれいに仕上げるため、先に切り込みを入れる方法があります。
コンクリートカッターなどで境界線に沿って切り込みを入れることで、斫りによるひび割れが外側へ広がりにくくなります。
特に補修範囲が決められている場合や、仕上げ面の近くを撤去する場合に有効です✨
ただし、切断工具はコンクリート内部へ入り込むため、鉄筋や配管の位置を確認せずに使用すると危険です。
必要な深さを超えて切り込まないように、工具の設定や刃の状態を確認します。
切り込みを入れた後は、撤去する側の中央からではなく、割れやすい端部をつくりながら少しずつ斫ります。
大きな塊を一気に落とすと、残す側へ衝撃が加わったり、落下物によって床や設備を傷つけたりする可能性があります。
斫り作業を進めて鉄筋が見えてきたら、強い打撃を続けることは避けます。
大型のブレーカーを使用している場合は、小型の電動ハンマーや手工具へ持ち替え、鉄筋周辺のコンクリートを少しずつ取り除きます。
工具の先端を鉄筋へ直接当てると、鉄筋の表面を傷つける可能性があります。
また、鉄筋とコンクリートの間へ無理に工具を差し込むと、鉄筋を変形させたり、残すコンクリートを大きく欠損させたりすることがあります。
鉄筋の位置を確認しながら、その周囲を均等に削る技術が必要です🔨
補修工事で鉄筋を露出させる場合には、さびや劣化の状態を確認できる範囲まで、周囲の弱くなったコンクリートを取り除くことがあります。
ただ表面をきれいに見せるのではなく、健全な部分まで確実に撤去することが補修品質につながります。
内部から配管や電線が現れた場合、機械工具による強い打撃は危険です。
給水管を破損すれば漏水が発生し、電線を傷つければ感電や停電につながる可能性があります。
設備の種類が分からない場合は、作業を止めて確認します。
「使われていない配管だろう」と自己判断して切断することは避けなければなりません。
設備担当者や現場責任者へ連絡し、使用状況や処理方法を確認します📞
配管周辺では、手工具を使用してコンクリートを細かく除去します。
作業速度よりも、設備を傷つけないことを優先します。
斫り工事では、予定外のものが出てきたときに、無理に作業を続けず立ち止まれる判断力も重要です。
柱、梁、耐力壁など、建物を支える部分を斫る場合は、特に慎重な検討が必要です。
施工範囲によっては、構造の専門家による確認や補強計画が必要になることがあります。
現場の判断だけで開口を広げたり、鉄筋を切断したりすることはできません。
斫り作業による振動も、周辺部分へ影響を与える可能性があります。
すでにひび割れや劣化がある構造物では、強い打撃によって欠損が広がることがあります。
小型工具へ切り替える、細かく区分して斫る、切断工法と組み合わせるなど、衝撃を抑える方法を検討します🏗️
施工前に既存のひび割れや欠損を写真で記録しておくことも大切です。
工事前後の状態を確認できれば、新たな変化が発生していないか判断しやすくなります。
壁や天井、高い位置のコンクリートを斫る場合には、落下物への対策が必要です。
大きな塊が突然落ちると、作業者や周辺設備へ重大な危険を及ぼします。
一度に広い範囲を斫らず、小さな区画に分けて撤去します。
必要に応じて、落下する部分を支えたり、下部へ防護設備を設けたりします。
作業場所の下へ人が入らないように立入禁止区域を設定し、関係者へ周知します🚧
上部から下部へ作業するのか、端部から進めるのかは、構造や撤去物の状態によって判断します。
どのように割れ、どの方向へ落ちる可能性があるのかを予測することが重要です。
改修工事では、コンクリートを斫ったことで、内部の鉄筋がさびていることが分かる場合があります。
鉄筋がさびると体積が増え、周囲のコンクリートを内側から押し出します。その結果、ひび割れや浮き、剥落が発生することがあります。
表面だけを取り除いても、奥に脆いコンクリートが残っていれば、補修後に再び剥がれる可能性があります。
工具の音や手応えを確認しながら、密実なコンクリートと弱くなった部分を見分けます。
鉄筋周囲の状態や腐食の範囲は、補修担当者へ正確に伝えます📝
斫り職人が発見した情報は、その後の補修方法を決める重要な資料になります。
斫り作業が終わったら、撤去範囲、深さ、鉄筋や配管の状態などを確認します。
予定外の鉄筋や埋設物が出てきた場合には、位置や状態を写真で記録します📸
鉄筋へ傷や変形がないか、残すコンクリートに大きなひび割れが発生していないかも確認します。
作業中に気づいたことを口頭だけで伝えると、情報が正確に残らない場合があります。
写真、寸法、位置、発見時の状況などを記録し、現場責任者や次工程の担当者へ共有することが大切です。
鉄筋コンクリートの斫り工事では、表面のコンクリートだけでなく、その内部にある鉄筋や設備、建物全体の構造を考える必要があります。
図面確認、現地調査、埋設物探査、工具の使い分け、打撃の調整など、複数の技術を組み合わせて施工します。
特に重要なのは、分からない状態で無理に作業を進めないことです。
予定外の鉄筋や配管が現れた場合は一度立ち止まり、関係者と確認したうえで安全な方法を選びます。
正確な斫り技術は、建物の安全性を守りながら、改修や設備更新を実現するために欠かせません🏗️🔨✨
皆さんこんにちは!
株式会社真栄田組です。
~基本技術~
建設現場では、新しい建物をつくる工事だけでなく、古い構造物の撤去、設備配管のための開口、床や壁の形状調整、改修工事に伴う部分解体など、コンクリートを削ったり壊したりする作業が数多く行われています。
こうした作業を担うのが「斫り工事」です。
斫り工事は、コンクリートを大きく壊すだけの作業と思われることがあります。しかし実際には、残す部分を傷つけず、必要な範囲だけを正確に削る繊細な技術が求められます
力任せに作業すると、予定していない場所までひび割れが広がったり、内部の鉄筋や配管を傷つけたりする可能性があります。そのため、施工前の確認、工具の選定、打撃の角度、削る順序などを細かく考えなければなりません。
今回は、斫り工事の基本となる技術と、職人が現場で行っている工夫についてご紹介します。
目次
斫り工事とは、主にコンクリート、モルタル、ブロック、タイル、石材などを削ったり、部分的に撤去したりする工事です。
建物をすべて取り壊す解体工事とは異なり、残す部分と撤去する部分を見極めながら作業することが多い点が特徴です。
例えば、鉄筋コンクリート造の建物で新しい配管を通すために壁の一部を削る、床の高さを調整する、古いタイルやモルタルを取り除く、柱や梁の補修部分を露出させるといった作業があります。
建物の改修工事では、既存の構造をできるだけ生かしながら施工するため、斫り工事の精度が仕上がりに大きく影響します
必要以上に壊してしまうと、補修範囲が広がり、工期や費用が増える原因になります。一方で、撤去が不十分だと、新しい材料がうまく接着せず、施工後に浮きや剥がれが発生することがあります。
つまり斫り工事では、「壊す技術」と「残す技術」の両方が求められるのです。
斫り作業を始める前には、撤去する範囲や深さを明確にします。
設計図や施工図を確認し、現場へ基準線や作業範囲を表示する作業が墨出しです
墨出しが不正確だと、必要な部分まで削れなかったり、残すべき部分を削ってしまったりします。
開口をつくる場合は、縦横の寸法だけでなく、位置、高さ、周辺設備との距離なども確認します。複数の設備が集まる場所では、数センチのずれが配管やダクトの施工に影響することもあります。
また、斫る深さの確認も重要です。
床の表面だけを削る作業なのか、コンクリート内部まで撤去するのかによって、使用する工具や作業方法が変わります。
作業前に完成形を具体的にイメージし、どこから削り始め、どの順序で進めるかを決めることが、正確な施工につながります。
斫り工事では、作業範囲やコンクリートの厚さ、周辺環境に応じて工具を使い分けます。
小規模な作業や細かな形状調整では、ハンマーやタガネなどの手工具を使用することがあります。
手工具は作業速度こそ限られますが、打撃の強さを細かく調整しやすく、残す部分の近くを慎重に削る場合に適しています。
広い範囲や硬いコンクリートを削る場合には、電動ハンマーや空気圧を利用するブレーカーなどを使用します⚙️
強い工具を使えば作業が必ず早くなるとは限りません。
狭い場所で大型の工具を使用すると、操作しにくくなり、削りすぎや周辺部分の破損につながることがあります。また、工具が重すぎると、作業者の疲労が増え、施工精度が低下する可能性もあります。
施工する場所、撤去量、構造物の状態、周辺への振動などを考え、適切な工具を選ぶことが職人の重要な判断です。
斫り工事では、工具を当てる角度によって、コンクリートの割れ方が変わります。
表面に対して強く垂直に打ち込むと、深く割れやすくなりますが、必要以上に内部へ衝撃が伝わる可能性があります。
表面を薄く削る場合には、工具をやや寝かせ、材料をはがすように打撃を加えます。
一度に大きく壊そうとするのではなく、端部から少しずつ削ることで、ひび割れの広がりを抑えられます
特に仕上げ面の近くでは、打撃を弱め、細かな工具へ持ち替えることが重要です。
斫り工事の経験が豊富な職人は、工具から手へ伝わる感覚や音の変化によって、コンクリートの硬さや内部の状態を判断します。
同じ場所を削っていても、内部に鉄筋や異なる材料があると、音や振動の感触が変わることがあります。
機械の力だけに頼らず、目、耳、手の感覚を使いながら作業することが、斫り職人の技術です
厚いコンクリートを斫る場合、いきなり中央部分へ強い打撃を加えると、周辺へ衝撃が広がりやすくなります。
そこで、撤去範囲の端部や割れやすい場所から作業を始め、コンクリートが動ける空間をつくります。
コンクリートの一部に逃げ道ができると、その方向へ割れやすくなり、必要な範囲を効率よく撤去できます。
必要に応じて、カッターなどで撤去範囲の境界へ切り込みを入れてから斫る方法もあります。
切り込みを設けることで、ひび割れが残す側へ広がることを抑え、境界をきれいに仕上げやすくなります✨
ただし、切り込みの深さや位置を誤ると、鉄筋や埋設物を傷つける可能性があります。事前の調査と確認が欠かせません。
斫り工事は、広い場所だけで行われるわけではありません。
床下、天井裏、機械の周辺、壁際、階段の下など、姿勢を自由に変えにくい場所でも作業します。
狭い場所では、工具を振り回すことができず、作業者自身が工具の反動を受けやすくなります。
そのため、小型の工具を使用したり、作業姿勢を安定させたりしながら、無理のない方法で施工します。
足場が不安定な状態や、腕を上げ続ける姿勢では、疲労によって工具の制御が難しくなります。
作業場所を整理し、足元を確保することも斫り技術の一部です
工具を正しく使うだけでなく、作業しやすい環境をつくることが、安全性と品質の向上につながります。
必要な範囲を撤去した後は、残った破片や粉じんを取り除き、施工面を整えます。
新しいモルタルや補修材を施工する場合、脆くなったコンクリートや粉が残っていると、接着力が低下する可能性があります。
ワイヤーブラシや集じん機などを使い、浮いている部分や細かな粉を除去します。
形状を確認し、出っ張りがあれば細かく調整します。
配管を通すための溝であれば、必要な幅と深さが確保されているか、鋭い角によって配管を傷つけるおそれがないかを確認します。
斫り終わった瞬間が完成ではありません。
次の工程を担当する職人が作業しやすい状態へ整えることまでが、斫り工事の仕事です
改修現場では、すでに使用されている建物の中で斫り工事を行うことがあります。
床、壁、扉、設備機器などを傷つけないように、作業前に養生を行います。
斫ったコンクリートの破片は、予想以上に遠くへ飛ぶことがあります。小さな破片でも、ガラスや仕上げ材へ当たれば傷の原因になります。
養生シートや板材などで周囲を保護し、作業範囲を区切ります。
粉じんが他の部屋へ広がらないように、出入口や換気経路へ配慮することも必要です。
養生の丁寧さは、作業後の清掃時間や建物利用者への影響を大きく左右します
斫り工事は、コンクリートを単に壊す作業ではありません。
施工範囲を正確に確認し、適切な工具を選び、打撃の角度や力を調整しながら、必要な部分だけを撤去する専門工事です。
職人には、図面を読み取る力、工具を扱う技術、材料の状態を判断する感覚、次の工程を考える視点が求められます。
建物の見えない部分を整え、改修や設備工事を進めるための道をつくることが、斫り工事の大切な役割です。
正確で丁寧な斫り技術があるからこそ、建物を生かしながら新しい機能を加える工事が実現できるのです✨