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真栄田組NEWS~安全に斫る~

皆さんこんにちは!

株式会社真栄田組です。

 

~安全に斫る~

 

 

鉄筋コンクリート造の建物は、コンクリートと鉄筋を組み合わせることで、強度や耐久性を確保しています。

そのため、鉄筋コンクリートを斫る工事では、表面に見えているコンクリートだけを確認して作業することはできません。

内部には、建物を支える鉄筋、電気配線、給排水管、ガス管、通信線などが埋め込まれている可能性があります。

何も確認せずに強い工具を当てると、鉄筋を傷つけたり、配管を破損させたりする危険があります⚠️

特に既存建物の改修では、図面と実際の施工状況が完全に一致しているとは限りません。過去の工事で配管が追加されている場合や、図面が十分に残されていないケースもあります。

今回は、鉄筋コンクリートを安全かつ正確に斫るための技術についてご紹介します。

鉄筋コンクリートの特徴を理解する

コンクリートは圧縮する力に強い一方で、引っ張る力には弱い性質があります。その弱点を補うために、内部へ鉄筋が配置されています。

柱、梁、壁、床などには、それぞれ構造上必要な位置へ鉄筋が入っています。

鉄筋は建物の安全性を支える重要な部材です。斫り工事の都合だけで勝手に切断したり、大きく傷つけたりすることはできません。

表面から鉄筋までのコンクリート部分には、鉄筋を火災や腐食から守る役割もあります。

必要以上に斫り、鉄筋を広く露出させると、鉄筋がさびやすくなったり、構造物の耐久性へ影響したりする可能性があります。

そのため、どこまで撤去する必要があるのかを事前に明確にし、施工後の補修方法まで考えることが大切です🔍

図面と現地の両方を確認する

施工前には、構造図、設備図、電気図などを確認します。

構造図では、柱や梁の位置、壁や床の厚さ、鉄筋の配置などを確認します。設備図や電気図では、配管や配線が通っている可能性のある場所を確認します📐

ただし、図面だけを信頼して作業するのは危険です。

建物の施工時に変更が行われていたり、完成後の改修で設備が追加されていたりすることがあります。

現地で分電盤や配管の位置を確認し、壁や床の反対側、上下階の設備状況も調べます。

例えば、壁のこちら側には何も見えなくても、反対側にコンセントや給水設備があれば、内部へ配線や配管が通っている可能性があります。

建物全体を見ながら、隠れているものを想像する力が必要です。

埋設物を確認する探査技術

鉄筋や配管の位置を確認するために、専用の探査機器が使われることがあります。

鉄筋探査機や電磁波を利用する機器などによって、コンクリート内部にある鉄筋の位置や深さを確認します。

ただし、探査機器を使えばすべてが完全に分かるわけではありません。

コンクリートの厚さ、鉄筋の重なり、材料の状態などによって、結果を判断しにくいことがあります。機器の表示だけでなく、図面や現地状況と照らし合わせて判断することが重要です📡

探査した位置は現場へ分かりやすく表示し、作業者全員で共有します。

作業中に表示が粉じんや破片で見えなくならないよう、必要に応じて複数の場所へ印をつけます。

斫る場所だけでなく、避けるべき位置を明確にすることが安全につながります。

境界を切ってから斫る方法

残す部分と撤去する部分の境界をきれいに仕上げるため、先に切り込みを入れる方法があります。

コンクリートカッターなどで境界線に沿って切り込みを入れることで、斫りによるひび割れが外側へ広がりにくくなります。

特に補修範囲が決められている場合や、仕上げ面の近くを撤去する場合に有効です✨

ただし、切断工具はコンクリート内部へ入り込むため、鉄筋や配管の位置を確認せずに使用すると危険です。

必要な深さを超えて切り込まないように、工具の設定や刃の状態を確認します。

切り込みを入れた後は、撤去する側の中央からではなく、割れやすい端部をつくりながら少しずつ斫ります。

大きな塊を一気に落とすと、残す側へ衝撃が加わったり、落下物によって床や設備を傷つけたりする可能性があります。

鉄筋付近では工具を使い分ける

斫り作業を進めて鉄筋が見えてきたら、強い打撃を続けることは避けます。

大型のブレーカーを使用している場合は、小型の電動ハンマーや手工具へ持ち替え、鉄筋周辺のコンクリートを少しずつ取り除きます。

工具の先端を鉄筋へ直接当てると、鉄筋の表面を傷つける可能性があります。

また、鉄筋とコンクリートの間へ無理に工具を差し込むと、鉄筋を変形させたり、残すコンクリートを大きく欠損させたりすることがあります。

鉄筋の位置を確認しながら、その周囲を均等に削る技術が必要です🔨

補修工事で鉄筋を露出させる場合には、さびや劣化の状態を確認できる範囲まで、周囲の弱くなったコンクリートを取り除くことがあります。

ただ表面をきれいに見せるのではなく、健全な部分まで確実に撤去することが補修品質につながります。

配管や電線の近くでは手作業を増やす

内部から配管や電線が現れた場合、機械工具による強い打撃は危険です。

給水管を破損すれば漏水が発生し、電線を傷つければ感電や停電につながる可能性があります。

設備の種類が分からない場合は、作業を止めて確認します。

「使われていない配管だろう」と自己判断して切断することは避けなければなりません。

設備担当者や現場責任者へ連絡し、使用状況や処理方法を確認します📞

配管周辺では、手工具を使用してコンクリートを細かく除去します。

作業速度よりも、設備を傷つけないことを優先します。

斫り工事では、予定外のものが出てきたときに、無理に作業を続けず立ち止まれる判断力も重要です。

構造部分への影響を抑える

柱、梁、耐力壁など、建物を支える部分を斫る場合は、特に慎重な検討が必要です。

施工範囲によっては、構造の専門家による確認や補強計画が必要になることがあります。

現場の判断だけで開口を広げたり、鉄筋を切断したりすることはできません。

斫り作業による振動も、周辺部分へ影響を与える可能性があります。

すでにひび割れや劣化がある構造物では、強い打撃によって欠損が広がることがあります。

小型工具へ切り替える、細かく区分して斫る、切断工法と組み合わせるなど、衝撃を抑える方法を検討します🏗️

施工前に既存のひび割れや欠損を写真で記録しておくことも大切です。

工事前後の状態を確認できれば、新たな変化が発生していないか判断しやすくなります。

落下を防ぐ施工順序

壁や天井、高い位置のコンクリートを斫る場合には、落下物への対策が必要です。

大きな塊が突然落ちると、作業者や周辺設備へ重大な危険を及ぼします。

一度に広い範囲を斫らず、小さな区画に分けて撤去します。

必要に応じて、落下する部分を支えたり、下部へ防護設備を設けたりします。

作業場所の下へ人が入らないように立入禁止区域を設定し、関係者へ周知します🚧

上部から下部へ作業するのか、端部から進めるのかは、構造や撤去物の状態によって判断します。

どのように割れ、どの方向へ落ちる可能性があるのかを予測することが重要です。

鉄筋のさびや劣化を見つける技術

改修工事では、コンクリートを斫ったことで、内部の鉄筋がさびていることが分かる場合があります。

鉄筋がさびると体積が増え、周囲のコンクリートを内側から押し出します。その結果、ひび割れや浮き、剥落が発生することがあります。

表面だけを取り除いても、奥に脆いコンクリートが残っていれば、補修後に再び剥がれる可能性があります。

工具の音や手応えを確認しながら、密実なコンクリートと弱くなった部分を見分けます。

鉄筋周囲の状態や腐食の範囲は、補修担当者へ正確に伝えます📝

斫り職人が発見した情報は、その後の補修方法を決める重要な資料になります。

作業後の確認と報告

斫り作業が終わったら、撤去範囲、深さ、鉄筋や配管の状態などを確認します。

予定外の鉄筋や埋設物が出てきた場合には、位置や状態を写真で記録します📸

鉄筋へ傷や変形がないか、残すコンクリートに大きなひび割れが発生していないかも確認します。

作業中に気づいたことを口頭だけで伝えると、情報が正確に残らない場合があります。

写真、寸法、位置、発見時の状況などを記録し、現場責任者や次工程の担当者へ共有することが大切です。

まとめ

鉄筋コンクリートの斫り工事では、表面のコンクリートだけでなく、その内部にある鉄筋や設備、建物全体の構造を考える必要があります。

図面確認、現地調査、埋設物探査、工具の使い分け、打撃の調整など、複数の技術を組み合わせて施工します。

特に重要なのは、分からない状態で無理に作業を進めないことです。

予定外の鉄筋や配管が現れた場合は一度立ち止まり、関係者と確認したうえで安全な方法を選びます。

正確な斫り技術は、建物の安全性を守りながら、改修や設備更新を実現するために欠かせません🏗️🔨✨

真栄田組NEWS~基本技術~

皆さんこんにちは!

株式会社真栄田組です。

 

~基本技術~

 

建設現場では、新しい建物をつくる工事だけでなく、古い構造物の撤去、設備配管のための開口、床や壁の形状調整、改修工事に伴う部分解体など、コンクリートを削ったり壊したりする作業が数多く行われています。

こうした作業を担うのが「斫り工事」です。

斫り工事は、コンクリートを大きく壊すだけの作業と思われることがあります。しかし実際には、残す部分を傷つけず、必要な範囲だけを正確に削る繊細な技術が求められます

力任せに作業すると、予定していない場所までひび割れが広がったり、内部の鉄筋や配管を傷つけたりする可能性があります。そのため、施工前の確認、工具の選定、打撃の角度、削る順序などを細かく考えなければなりません。

今回は、斫り工事の基本となる技術と、職人が現場で行っている工夫についてご紹介します。

斫り工事とはどのような工事なのか

斫り工事とは、主にコンクリート、モルタル、ブロック、タイル、石材などを削ったり、部分的に撤去したりする工事です。

建物をすべて取り壊す解体工事とは異なり、残す部分と撤去する部分を見極めながら作業することが多い点が特徴です。

例えば、鉄筋コンクリート造の建物で新しい配管を通すために壁の一部を削る、床の高さを調整する、古いタイルやモルタルを取り除く、柱や梁の補修部分を露出させるといった作業があります。

建物の改修工事では、既存の構造をできるだけ生かしながら施工するため、斫り工事の精度が仕上がりに大きく影響します

必要以上に壊してしまうと、補修範囲が広がり、工期や費用が増える原因になります。一方で、撤去が不十分だと、新しい材料がうまく接着せず、施工後に浮きや剥がれが発生することがあります。

つまり斫り工事では、「壊す技術」と「残す技術」の両方が求められるのです。

施工前の墨出しが精度を左右する

斫り作業を始める前には、撤去する範囲や深さを明確にします。

設計図や施工図を確認し、現場へ基準線や作業範囲を表示する作業が墨出しです

墨出しが不正確だと、必要な部分まで削れなかったり、残すべき部分を削ってしまったりします。

開口をつくる場合は、縦横の寸法だけでなく、位置、高さ、周辺設備との距離なども確認します。複数の設備が集まる場所では、数センチのずれが配管やダクトの施工に影響することもあります。

また、斫る深さの確認も重要です。

床の表面だけを削る作業なのか、コンクリート内部まで撤去するのかによって、使用する工具や作業方法が変わります。

作業前に完成形を具体的にイメージし、どこから削り始め、どの順序で進めるかを決めることが、正確な施工につながります。

現場に合わせて工具を選ぶ技術

斫り工事では、作業範囲やコンクリートの厚さ、周辺環境に応じて工具を使い分けます。

小規模な作業や細かな形状調整では、ハンマーやタガネなどの手工具を使用することがあります。

手工具は作業速度こそ限られますが、打撃の強さを細かく調整しやすく、残す部分の近くを慎重に削る場合に適しています。

広い範囲や硬いコンクリートを削る場合には、電動ハンマーや空気圧を利用するブレーカーなどを使用します⚙️

強い工具を使えば作業が必ず早くなるとは限りません。

狭い場所で大型の工具を使用すると、操作しにくくなり、削りすぎや周辺部分の破損につながることがあります。また、工具が重すぎると、作業者の疲労が増え、施工精度が低下する可能性もあります。

施工する場所、撤去量、構造物の状態、周辺への振動などを考え、適切な工具を選ぶことが職人の重要な判断です。

打撃の角度と力加減

斫り工事では、工具を当てる角度によって、コンクリートの割れ方が変わります。

表面に対して強く垂直に打ち込むと、深く割れやすくなりますが、必要以上に内部へ衝撃が伝わる可能性があります。

表面を薄く削る場合には、工具をやや寝かせ、材料をはがすように打撃を加えます。

一度に大きく壊そうとするのではなく、端部から少しずつ削ることで、ひび割れの広がりを抑えられます

特に仕上げ面の近くでは、打撃を弱め、細かな工具へ持ち替えることが重要です。

斫り工事の経験が豊富な職人は、工具から手へ伝わる感覚や音の変化によって、コンクリートの硬さや内部の状態を判断します。

同じ場所を削っていても、内部に鉄筋や異なる材料があると、音や振動の感触が変わることがあります。

機械の力だけに頼らず、目、耳、手の感覚を使いながら作業することが、斫り職人の技術です

大きく壊す前に逃げ道をつくる

厚いコンクリートを斫る場合、いきなり中央部分へ強い打撃を加えると、周辺へ衝撃が広がりやすくなります。

そこで、撤去範囲の端部や割れやすい場所から作業を始め、コンクリートが動ける空間をつくります。

コンクリートの一部に逃げ道ができると、その方向へ割れやすくなり、必要な範囲を効率よく撤去できます。

必要に応じて、カッターなどで撤去範囲の境界へ切り込みを入れてから斫る方法もあります。

切り込みを設けることで、ひび割れが残す側へ広がることを抑え、境界をきれいに仕上げやすくなります✨

ただし、切り込みの深さや位置を誤ると、鉄筋や埋設物を傷つける可能性があります。事前の調査と確認が欠かせません。

狭い場所での作業技術

斫り工事は、広い場所だけで行われるわけではありません。

床下、天井裏、機械の周辺、壁際、階段の下など、姿勢を自由に変えにくい場所でも作業します。

狭い場所では、工具を振り回すことができず、作業者自身が工具の反動を受けやすくなります。

そのため、小型の工具を使用したり、作業姿勢を安定させたりしながら、無理のない方法で施工します。

足場が不安定な状態や、腕を上げ続ける姿勢では、疲労によって工具の制御が難しくなります。

作業場所を整理し、足元を確保することも斫り技術の一部です

工具を正しく使うだけでなく、作業しやすい環境をつくることが、安全性と品質の向上につながります。

斫った後の仕上げも大切

必要な範囲を撤去した後は、残った破片や粉じんを取り除き、施工面を整えます。

新しいモルタルや補修材を施工する場合、脆くなったコンクリートや粉が残っていると、接着力が低下する可能性があります。

ワイヤーブラシや集じん機などを使い、浮いている部分や細かな粉を除去します。

形状を確認し、出っ張りがあれば細かく調整します。

配管を通すための溝であれば、必要な幅と深さが確保されているか、鋭い角によって配管を傷つけるおそれがないかを確認します。

斫り終わった瞬間が完成ではありません。

次の工程を担当する職人が作業しやすい状態へ整えることまでが、斫り工事の仕事です

周囲の仕上げを傷つけない養生

改修現場では、すでに使用されている建物の中で斫り工事を行うことがあります。

床、壁、扉、設備機器などを傷つけないように、作業前に養生を行います。

斫ったコンクリートの破片は、予想以上に遠くへ飛ぶことがあります。小さな破片でも、ガラスや仕上げ材へ当たれば傷の原因になります。

養生シートや板材などで周囲を保護し、作業範囲を区切ります。

粉じんが他の部屋へ広がらないように、出入口や換気経路へ配慮することも必要です。

養生の丁寧さは、作業後の清掃時間や建物利用者への影響を大きく左右します

まとめ

斫り工事は、コンクリートを単に壊す作業ではありません。

施工範囲を正確に確認し、適切な工具を選び、打撃の角度や力を調整しながら、必要な部分だけを撤去する専門工事です。

職人には、図面を読み取る力、工具を扱う技術、材料の状態を判断する感覚、次の工程を考える視点が求められます。

建物の見えない部分を整え、改修や設備工事を進めるための道をつくることが、斫り工事の大切な役割です。

正確で丁寧な斫り技術があるからこそ、建物を生かしながら新しい機能を加える工事が実現できるのです✨

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